目標や達成感があれば頑張れる
カミュの『シーシュポスの神話』という、有名なギリシャ神話があります。
あらましはこうです。
"神々がシーシュポスに課した刑罰は、休みなく岩をころがして、ある山の頂まで運び上げるというものであったが、ひとたび山頂まで達すると、岩はそれ自体の重さでいつも転がり落ちてしまうのであった。"
一見すると、無益で希望のない労働ですが、シーシュポスの場合はこの作業に喜びを感じているのだと言われています。
なぜなら、岩をごろごろと持ち上げている間、頂上に辿り着くという大きな希望があるからです。
岩は神の罰によりまたふもとに戻されるが、また新たに頂上を目指せばいいのです。
我々の日々の挑戦に参考になる、実に示唆的な寓話です。
一方、ナチスドイツや旧ロシアで行われていた拷問があります。
囚人にA地点からB地点まで荷物を運ばせ、それをまたA地点へ戻すという作業を永遠に続けさせるというものです。
どんなに意思が強い人でも、1ヶ月以内に精神障害を引き起こしたそうです。
自分が今現在やっている作業が、まったく無意味だとわかってしまうから・・・。
目標や達成感の無い労働は、人間にとって最大のストレスになります。
逆に言えば少々過酷な労働でも、夢や目標があれば頑張れますね^^